◆術後4~5か月(2014/01)
年が明けて
私にとって2013年は、舌神経に振り回された一年でしたが、年が明けて来月末は早くも術後6か月となります。
手術や入院中にお世話になった先生・看護士・スタッフの方々、このホームページを見て、応援のメッセージをくださった方々、そして、このホームページを見て、同じく舌神経損傷で辛い体験をされながらもメッセージをくださった方々にとって、2014年が少しでも笑顔が多い一年になりますように…。
再生痛の変化
再生痛が穏やかになってきました。1か月前が「じゃりじゃり」という痛みだとすると、「シャリシャリ」程度になってきています。年末年始はいつもと生活ペースが変わるため、疼痛が少しぶり返していましたが、全体的に感じる痛みや不快感の度合いが少しずつ穏やかになってきました。
・緩やかながら歯があたると再生痛を感じます。
・ストレスがかかるとヒリヒリする疼痛(灼熱痛)をより感じます
・味覚はまだ感じられません(料理の味見ではほとんどわからず不便)
・温かさを感じはじめているような気がします。
・舌を噛まなくなったので口内炎が無くなりました。
・スプリントを外して寝始めています(一週間)。
→残念ながら再び噛んで付け直し。再々トライの繰り返し
神経が切れていた頃は、舌の右半分が完全に別の物体の様な感覚がありましたが、近頃は「知覚麻痺している側も自分の舌の一部」という感覚になってきました。
そういえば…神経をつなげたにもかかわらず、術後1、2ヶ月は、
「顎や頬の皮膚にそっと指で触れると、舌にビリッと刺激が走る」といったチネル兆候が残っていましたが、現在は無くなっています。
少しずつですが、良い変化を感じています。
術後の経過を振り返ってみると、平均して2週間程度の区切りで変化を感じてきました。日々の変化というより、2週間同様の状態が続き3週間目に新しい感覚を感じる、といった階段状の変化です。
お互いに・・・
同じく抜歯によって舌神経損傷を被り、同様の手術を受けた患者さんやご家族の方々からメッセージを頂くことがあります。心の痛みや生活上の苦痛を理解できるので心からお見舞いを申し上げると同時に、お互いに頑張りましょう、とお伝えし、参考になりそうな私自身の経過状況はこのページに載せるようにしています。
でも、ふと「何を」「お互いに頑張りましょう」なのか改めて考えてみました。
神経再建の手術を受けたという事は、打てるべき手は打ったので、術後に積極的にできる事はあまり無い一方、再生には年単位の経過観察が必要です。
長い日々の中で、
・毎日、一日中、生活の中で感じる疼痛と不便さ
・もしかしたら現状で回復が止まるのではないかという不安
を感じながら、できるだけ
「本来あるはずだった普通の生活や精神状態」を取り戻す
ことを「頑張りましょう」と自分自身に言っているのだと気づきました。
職場では周囲の人には何も言ってこなかった私ですが、振り返ると、疼痛と知覚・味覚を感じない不便さと、先の見えない不安感で、イライラしたり、動揺しやすく余裕が無い振る舞いをしていた事も多かった、と反省しています。(振り返ることができるようになった、という事は良い兆候なのでしょう。)