◆舌神経麻痺に・・・(2013/4~)
抜歯 1日後
終日、脱脂綿を交換(出血で赤く染まる)。
食事はおかゆを少しずつ左側から流し込む。
鎮痛剤は1日3回飲む(4時間ごとに薬が切れて痛み始める)。
右頬の腫れは外から見てわかる。
口はほとんど開かない(小さなスプーンがようやく入る程度)。
(→ずっと脱脂綿を口の奥に入れていたため、舌麻痺には気づかず)
抜歯 2日後
ようやく脱脂綿を卒業(まだ少量出血あり)。
(→この時点で舌のしびれを感じるが、脱脂綿の影響かと思っていました)
食事は、おかゆ・ゼリー・飲み物など。
口は指1本分くらい開く程度。
午後になっても続く舌のしびれ。
(→ようやく舌麻痺の可能性について考えはじめ、恐怖心を抱えながらインターネットを調べ始めました)
抜歯 3日後 4日後 5日後 6日後
抜歯3日後
・舌麻痺なおらず
・鎮痛剤も服用
・病院へ電話し、舌の麻痺について伝える。
●受付女性
「そういう事もたまにあるので、少し様子を見ていただいています。マッサージとかが効くんですけど・・」
●私
「舌なのでマッサージはできないです」
●受付女性
「そうでしたね。2,3日様子を見ていただいて、またお薬もありますし続くようなら院長とお話しということに」
●私
「抜糸の日まで待った方がいいですか」
●受付女性
「はい、そうしてください」
(→この頃は、時間があればずっとインターネットで舌麻痺についてやみくもに調べていました。
・同様に抜歯後に舌麻痺になったけれど自然に治った人
・2年たっても治らず弁護士に相談中の人
・5年たって治らず苦しんでいる人
・育児で忙しくて通院できず、麻痺を受け入れている人
…主に、患者さんの現状を知りたくてブログや掲示板をメインに探していました。)
抜歯4日後 朝起きて、悲観的になる(舌麻痺継続)。
抜歯5日後 朝起きて、さらに悲観的になる(舌麻痺継続)。
(→ほぼ舌神経の損傷と確信)
抜歯6日後 朝起きて、目覚めた事を残念に思う(舌麻痺継続)。
知っている事が増えると、ある程度冷静になりましたが、舌の不快な痺れと、抜歯後の痛みや腫れ・口内炎の痛みなどで、ストレスは大きく、眠りが浅かったりまぶたがピクピクしていました。
明日の抜糸時に、H院長がどう診断するかに関わらず、この時に決心した事が2つあります。
1.今度こそ、自分で治療方法について正しい判断ができるように、舌神経損傷について納得できるまで調べよう。
2.今回の件で舌神経はおそらく傷ついてしまったけれども、絶対に心の健康は守り抜こう。
という事です。
抜糸日 (抜歯 7日後)
抜糸日。
H医院にて、歯科助手の女性に舌の症状を説明した後、H院長がやってきて、舌の先をピンセット等で反応を一通り確認した後、ため息をついて話し始めました。「おそらく舌の神経を損傷している可能性が大きい」
●私
何が原因か(麻酔?施術?)
●H院長
これがそうだったと思えるものが思い当たらない。
「あれだ!」と思うような事がなかった。それほど難しい抜歯ではなかった。
●私
神経が完全に切れているか、再生可能な状態で傷ついているだけかを調べる方法は?
●H院長
切れている状態を調べる方法はないが、すぐに治療は始めた方が良い。できるだけ早くに。
病院を紹介する(院長出身大学病院の麻酔科)
●私
治るかどうかはわからない?
●H院長
毎回麻痺の程度を検査して、治る兆候を確認することになる。
●私
麻酔科ではどんな治療を行うのか?
●H院長
薬もあるが首にブロック注射を打つことになる。毎週定期的に打って、血管を広げて刺激することで、神経の再生を促す治療。
●私
リスクは?
●H院長
リスクはあると言えばあるが一般的に行われている治療。まずは見て検査をしてから相談になると思う。
(→何故いきなり麻酔科?麻酔科から大学病院の口腔外科に行くことになるのか?少し混乱…
星状神経節ブロック注射については、すでに調べていたため副作用についてやはり恐怖を感じる。定期的にって仕事はどうしろと?)
「大丈夫」と言われて抜歯した結果がこれ(舌神経麻痺)なので、神経をブロックする注射や、再び神経に関係するような治療には、とても恐怖感がありました。特に手技が必要な治療ですし、人的なミスに対する不信感も相当なものでした。
(→稀にしか発生しない舌神経麻痺になったのだから、今度は、稀にしか発生しないブロック注射による重篤な副作用にならないと誰が言えるのか?…例え、0.1%の確率でも、なってしまった人にとっては、もはや、それは100%です。)
まずは一度、麻酔科の先生の診断や意見を聞いてみようと決心し、紹介状と5日分の鎮痛剤を受け取り帰宅。
(→この時のメモを見ると、星状神経節ブロック注射による治療は拒否しようという心境でした。なぜなら、
・続けて通うには時間もかかり仕事にも影響する
・何か月も続けなければ効果が出ない
・毎回、恐怖心をこらえて打ち続けた挙句、結果を見ないと治るかどうかわからない
という理由からです。)
・まだ右側が全体に痛く、鎮痛剤を服用。
・抜糸後、傷の周辺はときどきしみる。
・食事はかなり食べやすくなったが、まだ左側でほとんど噛んでいる。
・舌を噛まないように注意深く食べる。
・歯ブラシは奥までまだ入らない。
・口を精一杯あけて前歯の上下の間隔=1.5センチ
・夜になると右頬がびりびりと痛くなってくる。
この時点でH院長から、麻酔科での治療以外の選択肢として、舌神経の修復・再建手術の可能性について、まったく説明や紹介が無かった事が、今でも、とても残念でなりません(明らかにご存じだったのに)。