◆どんな感覚?

 舌神経麻痺ってどんな感覚??と思われる方も多いかもしれません。

患者さんの状態によっても感じ方は異なると思うので、実は千差万別なのかもしれません。

 私のケースについて、参考までに…

 

 ◆麻痺の感覚って?

・右側の舌の前方2/3の上側、横側、裏側の触った感覚が全くなし

・右側の歯茎の内側の触った感覚も全くなし

 →歯磨きの感覚がありません

 →右下が歯に当たっている感覚がありません(すぐ噛んでしまう)

・下顎の肉の触った感覚はあります

・右上の歯を舌で触ると(舌左側が)触っている感じはわかります

・左上の歯を舌で触ると(舌右側が)触っている感じはわかりません

・味は左側だけがわかりますが、喉の奥までいくとわかります

・冷たい飲み物も、左側だけ、喉の奥に到達するとわかります

・熱い飲み物も、上に同じ

・食べかすやご飯粒が右側にあっても気づかない(→常に注意が必要)

・麻痺している皮膚どうし(舌&内歯茎)が触れると分からないため

 非常に不快

・噛むのが怖いので、口を閉じている時は無意識に舌が左に寄せられている(噛むと口内炎になる)

 

 ◆疼痛の感覚って?

・意識がある間ずっと続きます

・私の場合は以下の種類がミックスされています

・炭酸に舌をつけた様な、シュワシュワした刺激

・舌の先や右半分をペンチでつかまれたような感じ

・舌の右半分が、ヒリヒリした灼熱痛

 (足がしびれて治りかけのあの感覚が、口の中で…)

 (やけどした皮膚に、風をあてられた様なヒリヒリ感)

・舌の奥から前方向に走るビリビリ痛(チネル兆候)

・これらを一言で敢えて言うなら、

 「目が覚めている間は、常に口の中(舌の右側)がお祭り騒ぎ」

・片側だけというのも疲れる要因です(両側だともっと嫌ですが)

 

(→激辛の担担麺や麻婆豆腐を食べると、両側のバランスが丁度良くなります。ほんの少しの間だけですが。)

 

※一日の中で忘れていられる時間帯はほぼありません…

 

◆少しだけ楽になる方法(私の場合)

 ・舌を「べーっ」と大きく出すと、疼痛が少し和らぎます。

 ・舌を噛む危険性があるので、移動中や運動中はできませんが、

  夜つらい時、休憩時間などに人目をしのんでそうっと、やっています。

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