◆術後3ヶ月(2013/11)
神経障害性疼痛と再生痛
手術をした頃は真夏でしたが、冬の気配が強くなってきました。
術後3ヶ月の現在、神経の再生はゆるやかに進んでいる様です。それに伴い痛みの感覚も変化しています。大きく分けて以下の2種類があります。
●神経障害性疼痛:
ヒリヒリする灼熱痛、動きに関係なく持続的、辛い
●再生痛:
紙やすりで擦られるような、剣山が当たっているような痛み
麻痺している領域に触れる(食べる・歯が当たるなど)と発生
神経再生過程では、今までの患者さんは
・ナメクジが這うような感覚
・針で舌先をつつかれる様なチクチクした痛み
という表現をよく使われる、と藤田教授から伺っていました。たしかに、その様に表現できる感覚かもしれません。舌の麻痺領域が泡立ったような感覚や、ジャリジャリした感覚が混在しています。
神経障害性疼痛の方が耐え難いのですが、近頃は少し頻度が低くなってきました。こちらは肉体的なストレス(寝不足や疲労など)に比べて、精神的なストレスの方に、より影響を受けるようです。精神的ストレスが、
・再生中の神経が過剰に信号を送ろうとする
・信号を伝達するために必要な物質が過剰に分泌される
といった状況を誘発しているのかもしれません。
一方、再生痛に関しては、近頃では「熱さ」の刺激に対しても発生するようになってきました。再生が進んでいるという実感があるのはうれしいのですが、状況を簡単に説明すると
・ご飯をたべる
・ホットコーヒーを飲む
・ガムを噛む
・舌を動かして歯に当てる
という行為が、すべて同じ痛み(ジャリジャリ感)に変換されるので
何が何だか…。しかも、位置感覚がまだ回復していないので、舌のどこに当たっているのかもわかりません。というかなり大雑把な知覚力です。
このシーズン食事の誘いも多いですが、再生痛で何を食べてもジャリジャリするので、味もいまひとつダイレクトに伝わらず美味しさ半減ですxxxx
歯の噛みしめについて
再生痛によって、少なくとも舌が歯にあたっている感覚がわかるので、そろそろ夜中につけているスプリントを外して寝ても大丈夫かな?とチャレンジすること数日間。
・・・やってしまいました。また寝ている間に歯でがりっと。痛い(;;)
まだしばらくスプリントは必要みたいです。
右の奥歯で舌を噛まないようにと、私のスプリントは下の歯を覆うようにJ(ジェイ)字型をしています。U(ユー)字型ではないため、朝起きると、被われている歯と被われていない歯の高さに差が出来て、かなり違和感を感じます。できれば噛み合わせが悪化しない様に早めに卒業したいものです。
私にとって「舌を噛まないように」は、日々の生活で最大の課題で、
・揺れる電車・バス・新幹線・飛行機の離発着
・車に乗っているとき
・階段の上り下り
・睡眠からめざめるとき
などは、無意識に奥歯をギリギリと噛み締めている様で、通勤や出張など移動時間や、車に長時間乗ったりすると、口・顎全体がグッタリします。また、噛み締めている時は口がどうしても「へ」の字になってしまうらしく、「怖い顔してんなー」と思われているのだろうなぁ。。
相変わらず、舌を「べーっ」とすると少し気が紛れます。
日々気を付けているこ
歯科口腔外科・麻酔科の先生方から、神経再生を促すためのアドバイスを
いくつか受けました。一般的には年齢が若いほど治りが早いそうですが、努力できる項目としては以下のものでした。
・栄養状態を良好に保つ
・冷やさない(とくに患部)
そこで、日々の生活ではいくつか心がけている事があります。
●睡眠時間を一定に保つ
●体を積極的に動かす
(通勤時間の歩き方を意識したり、軽い運動を定期的に行う)
●首回りを温める
(外はマフラーやストール、家の中でも小さ目のスカーフを巻く。
気のせいか今年の冬はまだ、冷えを感じていません。)
●コーヒーを控えめにして、生姜シロップを飲む
●なるべくストレスをためず、楽しい気持ちになる時間を増やす
(ストレス社会ですので一番難しいですが、読書や映画などは、
明るいテーマのものを選ぶように意識しています)
同じく神経障害性の疼痛や再生痛に苦しんでいる人がいれば、ぜひ効果があると実感した、日常生活で実践できるアドバイスを頂ければ幸いです。