疼痛について

 私の場合、舌神経損傷後すぐに、外部の刺激と無関係な、自発性の疼痛が始まり、1ヶ月、2ヶ月…と日を追うごとに強くなりました。麻痺よりも疼痛の方が日常生活に与える影響は大きい一方、外から見えないため、他の人に症状を伝えにくいという問題もあります。

 このページでは、私の知る範囲で神経障害性疼痛についてまとめてあります。

1.痛みの表現方法

 自分が感じている「痛み」を表現することは、治療において重要になってきます。なぜなら、主治医の先生に「痛み」の状況を正しく伝えることで、より適した治療を受けることが出来ますし、「痛み」の変化を記録しておくことで、症状の変化や治療の効果について気づくことができます。

 

 ※下記に挙げた「痛み」の表現は、私自身の実体験や、病院でいろいろな医師からよく聞かれた質問事項も含めて、まとめたものです。

 

1.痛みが発生する部位

・舌や口の中のどこに痛みを感じるか?

・麻痺している領域と痛みを感じる領域は一致しているか?

・押さえると痛みが増す箇所があるか?

・舌や口の中に目に見えるむくみや変色があるか?

 

2.痛みの種類

・針で突き刺すような痛みはあるか?

・焼けるようなヒリヒリする痛み(灼熱痛)はあるか?

・電気が走るようなビリビリする痛み(電撃痛)はあるか?

・強いしびれ感による痛みはあるか?

・わずかな刺激(触れたり、風に当たる等)で痛みが走るか?

・熱いものや冷たいものを飲んだ時に痛みが走るか?

・炭酸水に舌をつけたような、じわっとした痛みはあるか?

 

3.痛みの強さ

・人と話す時に支障があるか?

・痛みのためにイライラする等、仕事に支障があるか?

・痛みで運転ができない時があるか?

・痛みで夜寝られない日があるか?

・強い痛みと弱い痛みなど、痛みに種類があるか?

 

3.痛みの生じる状況と持続時間

・痛みはどんな時に発生するか?常に痛いか?

・痛みは舌や口の動きと連動しているか?

・1日の間で痛みの種類や強度が変化するか?

・ここ1週間の間で痛みに変化があったか?

・ここ1ヶ月の間で痛みに変化があったか?

 

4. 10段階評価

・以上を踏まえて痛みのレベルを1~10とするとどの程度か?

(※私にはこの質問が最も困り果てました。毎回同じ判断基準で答えられたとは思えない…)

2.閑話休題:疼痛診断チャート

こんなページを見つけました(簡単!痛みチェック

※私の場合は「神経障害性疼痛」に分類されました。全くその通りです…

3.舌神経の損傷に関連する痛み

 痛みの相談や治療の中で知った「痛み」専門用語をピックアップしました。(それぞれの説明については、Wikipedia のリンク等を参考にして下さい。)

 

◆神経切断による断端腫痛

抜歯後疼痛(複合性疼痛症候群、CRPS)