◆抜歯後1年

ふたたび春を迎えて・・・

 桜が咲いてあっという間に散りました。春の風は、一年前の記憶を意図せず呼び起こします。

 昨年の春に、親知らずを抜歯して今に至るわけですが、はや一年、やっと一年…。複雑な思いです。いまだに「抜く必要なんてなかった」と後悔の念にかられます。

 心のケア のページに”患者にとっては100%”と書きましたが、一日中、毎日、おそらくこれからもずっと舌神経麻痺とつきあってゆく事になるわけで、疲れて疼痛がきつい時には特に、舌の不快感に神経が休まる暇もなく、(でもH院長は今、私の事など思い出してもいないのだろうな…)と正直、恨めしく思う事も多いです。

 「一日でもいいから、この麻痺感と不快感から解放される日を過ごしたい」という思いは、私と同様に術後の回復を祈っている患者さんにとって共通の願いでしょう。

 

 春は私にとって、あまり陽気な記憶をもたらさない季節となりました。

回復の状況

 さて、術後8か月が経過した現在の状況ですが、

再生痛:

 舌前方→奥→横&裏と一巡し、全体的に痛みが柔らかになりました。

疼痛:

 ストレスに強く影響を受けるため、年度末と年度初めの忙しさや環境の変化に伴い、ここ半月は不快感を辛く感じる日々が多かったです。

 

 それでも、再生痛・疼痛とも全体的には緩やかになってきていると言えるかもしれません。朝、目が覚めた直後が一日の中で、最も口の中の不快感が少ない瞬間で、近頃は疼痛・再生痛を少し忘れていられる貴重な瞬間です。(残念ながら、起きて活動し始めると痺れや不快感が戻ります。)

 

知覚:

 触っていることはわかります。でも「わかる」の度合いが鈍感です。

 (「完全麻痺」ではなく「鈍麻」状態)

 正座後の足の痺れが治りかけの時に、触っても鈍い感覚がありますが、ほぼ同様の感じです。自分の舌であって自分の舌と感じにくい。(私はこれを「生肉が口の中に入っている感覚」と呼んでいます)

味覚:

 こちらは術後6か月の検診の頃から、自分では変化を感じません。

 

 知覚に関して言えば、左側の健康な舌の状態と比較すると、右側の感覚は、1~2割といった感覚です。

もうすぐ術後1年

 もうすぐ術後1年です。

 再生痛は全体的にかなりマシになりましたが、舌の横側がまだしっかり残っています。ちょうど歯にあたる箇所なので、しょっちゅうジャリジャリして、イラッ;とすることもありますが、少し慣れてきました。

 知覚と味覚は、8ヶ月の頃と変わっているのかな…?自分ではよくわからないのですが、いつのころからか、

 ・炭酸のジュワジュワ

 ・唐辛子のビリビリ

は、右側でもちゃんと感じます。麻痺感(生肉感)は依然としてあるので不思議な感じです。

 最も日常生活に不愉快な影を落とす疼痛は、再生痛とミックスして、どっちがどっちか区別がつかなくなっていますが、ストレスに比例するので、「自分が何に対してストレスを強く感じるタイプなのか?」客観的に知ることができます。一種のストレスセンサです。

 時々、「へぇ~、実はこういうケースにはあまり自分はストレスを感じていないんだ」とか「あ~、こういう状態に弱いのね…」とか、他人事の様に気づきがあります (^^)

 

【疼痛を誘発するストレス】

  • 通勤ラッシュ
  • 湿度の高い真夏日
    (寒い日よりもこっちの方が辛い)
  • 1時間半以上の長い会議・無意味なディスカッション
  • 唐辛子や山椒の辛み・アルコール
    (どちらも好きなので認めたくないのですが…)
  • ひとから聞かされる愚痴(10分以上)

残業や寝不足は、自分の意志でやっている場合は、わりと大丈夫だったりします。

 #このリスト、全くどなたの参考にもならないかもしれませんが…。

 

 疼痛が増長した際は、今でもときどき舌をべーっとやっていますが、回数は減り、べーっと外に出す長さが以前より短くてもOKになっています。

 術後一年検診がもうすぐですが、さてどの程度、数値的に変化しているのでしょうか。